いや違う。バブルの話はどうでもいいのだ。
だいたいもうパソコン通信とかあって、通信プロトコルもあったけど、そこまで重要視される技術でもなかったねえ。
ちょっと前まで音響カプラを使ってたぐらいで、発展するような代物には見えんかったわけです。あー、音響カプラとは何かが通じない。通じるわきゃないですな。
音響カプラってのは電話の受話器……受話器は通じるのでありましょうか、さすがに固定電話をみたことない若人はまだいないと信じよう。受話器をくっつける機械で(そう。電話線ではなく受話器そのものだ)受話器から流れる音声でデータをやりとりするのです。
音声データ、すなわちFAXみたいなピーガッガーガァーピィーヒィヨリョリョリョーンガーみたいな音で……果たしてFAXは通じるのでありましょうか、ここらはかなり怪しい。ともかく音で通信してたのですよ。
音だから音響カプラに繋がったPCに向かって口笛を吹いてハッキングという荒技をかましたハッカーがいたのです。信じようと信じまいと。